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肩の痛みが教えてくれること。局所にとらわれず、全体の「重心」を捉える

部分の悲鳴と、全体のつながり

腕を上げようとした瞬間に走る、鋭い痛み。あるいは、デスクワークの最中にずっと肩の奥に居座り続ける、じわじわとした重だるさ。
「痛むところに湿布を貼って痛みを消そう」、「肩が凝っているから揉んでほぐそう」と、私たちはついつい、悲鳴を上げているその“部分(局所)”だけに目を向け、それをどうにかコントロールしようとしてしまいがちです。

日々、このような肩の痛みを抱えて「ここを集中的に何とかしてほしい」と来院されるクライアントさんの姿に多く出会います。しかし、私の手を通して皆様の身体全体を見つめ直したとき、それぞれの事実に出会うことが大いにあります。
悲鳴を上げているのは確かに「肩」なのですが、その原因となっているのは肩ではなく、違う場所、たとえば「立ち方の崩れ」や、日々の生活のなかで無意識に偏ってしまっている「重心のズレ」だったりするのです。

これは肩の痛みだけに限った話ではありません。肘や膝、手首、そして足の裏の痛みなど、身体のあちこちに現れるさまざまな症状も、実は同じようなメカニズムから発生しています。

アクチベータ・メソッドを利用する前にに、まずは一緒に骨格を観察して調整し、重心の位置や姿勢をほんの少しだけ変えてみる。ただそれだけで、あれほど頑固だった肩の痛みが、フッと軽くなる変化が起こっていきます。

途切れることのないネットワーク

身体は、どこか一箇所だけで独立して動いているのではありません。
私たちの足元には、全体を支える硬い骨が多数あり、それを包む柔らかくしなやかな筋肉があり、筋膜がありその間を細やかに巡る血管や神経がある。

それらが頭のてっぺんから足の裏まで、途切れることのない壮大なネットワークとして組み合わさり、絶妙なブレンドで毎日のバランス(調和)を保ち動きを起こしてくれています。
つまり、肩の痛みとは、肩そのものが悪者になったわけではないのです。

足元からの歪みや、全体の重心の偏りをどうにかして補おうとして、一番最後にそのシワ寄せを引き受けた肩が、「もうこれ以上は支えきれないよ」と身を挺して上げてくれている、悲鳴なのだと思います。

部分を加工するのをやめ、調和の力を信頼する

ここまでは、肩の痛みを「全体のつながり(重心)」から見つめ直すためのお話です。でも、共に身体を観察していくなかで、私が本当にお伝えしたい本質は、そのさらに奥にあります。

私たちはつい「悪い部分はすぐに排除しなければならない」「どこか一箇所でも完璧でなければならない」と、心身をやや強引に型にハメようとしてしまいがちではありませんか。

ですが、本当の意味で健康であるということは、機械のようにどこか一部分だけを完璧にすることではありません。

硬い骨があり、柔らかい筋肉があり、巡る神経がある。活動を促すスイッチと、休息をもたらすスイッチがある。それら全く異なる要素たちが、外側からの強引なコントロールなしに、内なる自然治癒力によって絶妙なブレンドで毎日のバランスを保とうとしてくれています。肩の痛みを悪者にして無理に変えよう、消そうとするのを、少しだけ手放してみる。日常に支障をきたしているのですから、消してしまいたいと思うそのお気持ちはよくわかります。

自分の身体が必死にバランスを保とうとしてくれている全体のつながりを信頼し、その健気な声に耳を澄ませてみる。外側の物差しに合わせて部分だけを加工しようとするのをやめ、ご自身の内側にある、心地よい調和の力をただ信頼していくこと。それこそが、私たちの心身と本質が、外側の支配から解放されて本来の歩みを進める原点なのだと考えます。

皆様の心と身体が、外側の型にはまることなく、本来の自然な調和と生命力で満たされていますように。

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ご自身の身体のつながりを一緒に観察し、本来の健やかな調和へと還っていくメンテナンスを行っています。
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