どこかが痛いわけではない、言葉にならない違和感
どこかが痛いわけではないけれど、なんだか自分が自分の中にしっくり収まっていない感じがする。 そんな風に感じたことはありませんか?
検査をしても異常はない。病気というほどでもない。検査に行くまでもない程度だけれど、朝起きた時から、心と身体が別々の方向を向いているような心地の悪さ。
たとえば、思考が霧に包まれたようにまとまらないとき。たとえば、心ここに在らずで、自分の足が地面を捉えていないような、ふわふわとした感覚。
あるいは、見慣れたはずの景色にピントが合わず、世界と自分の間に何か膜があるように感じるとき。
気合が足りないからかな、とか疲れが溜まっているだけ。と、私たちはつい自分を鼓舞して、その違和感を押し込めてしまいがちです。
「ちょっと待って」という身体からのサイン
「ちょっと待って。」 と、あなたの身体が、主(あるじ)であるあなた自身とコミュニケーションを密にしたいサイン。
実は、私自身にもそんな時があります。 心がどこか置き去りになって、身体だけがロボットのように動いている感覚。目の前の景色はいつもと変わらないはずなのに、そこに楽しさや色彩を感じられず、なんだか世界に対して「拗ねている」ような、どうしようもなく独りぼっちな気分に沈んでしまうこと。
カイロプラクティックを学び、人間の身体の仕組みを深く知るうちに、こうした「感覚のズレ」の多くは、心の問題だけではなく、『神経系というネットワークの不具合』から起きているということも考えられるのではないかと捉えるようになりました。
神経系の乱れが、あなたの世界を曇らせる
なぜカイロプラクティックが、心や感覚のズレまでサポートできるのか。その鍵は、私たちの生命の司令塔である「神経系」にあります。
私たちが「景色が綺麗だ」と感じたり、「地に足がついている」と安心したりするのは、五感を通して外の世界を認識し、末端の受容器(センサー)から脳へ、そして脳から身体へと、情報がスムーズに循環しているから。
しかし、情報量の多さ、強さ、受け手の敏感さ繊細さやそれらによる疲労によって、このネットワークに「サブラクセーション(神経伝達の阻害)」が生じると、情報の通り道が渋滞し、いわゆる「混線」状態に陥ると考えられます。 混線したり、スイッチが誤作動を起こしたりすると、情報のやり取りがスムーズにいかなくなります。
入力のバグ、脳に届く情報が乱れるバグ、脳からの命令がうまく伝わらず、自分の身体なのにコントロールが効かない、出力のバグ。
これらによって、心がついてこない、または頭がついてこない。が生まれるのではないでしょうか。自分自身の身体なのに、まるで借り物のように感じたり。あなたの心がダメなせいではありません。
ただ、あなたの神経系が、もう限界だよ、一度リセットして。と、あなたに「待って」と呼びかけている状態ではないのでしょうか。
アクティベータによる「チューニング」
そこで行うのが、アクティベータ・メソッドによる神経系のリセットです。カイロプラクティックという見かたを通じて、そのズレてしまった心と身体をもう一度結び直す、いわば「調律」の時間を提供しています。
「パチッ」というあの小さな振動は、混線した神経の回路に正しい信号を送り込み、システムを再起動(リブート)させるスイッチ。
どのスイッチを、どの方向に、どの深さで刺激するのか。その一手一手が、あなたの身体と脳の対話を復活させ、バラバラだったものを再び一つへと統合していくのです。
アクティベータという道具を使い、ラジオのチューニングを合わせ直して、クリアな音を取り戻す作業に似ています。
日々の生活の中で、自分の身体を慈しみ、姿勢や呼吸を意識して奮闘されている方も多いでしょう。けれど、どれだけ意識を向けても、指先が冷えたままだったり、奥歯の噛み締めが解けなかったりすることがあります。それは根性や意識のせいではなく、神経系のネットワークが『ロック』されてしまっているからかもしれません。
自分の意志(主権)だけでは届かない、その無意識の鍵を開けるひとつが、アクティベータ・メソッドによる調律なのではと思っています。ネットワークを繋ぎ直すことで、あなたが日々取り組んでいる自分を磨くアクションが、よりスムーズにより実感を伴って身体に馴染んでいくと思うのです。
あ、足の裏が地面を捉えている。呼吸が、さっきより深いところまで届く。そんな、言葉になる前の「なんかいい感じ」を、ただ静かに体感してほしいなと思っています。
「変化」を急がない、身体のペースを尊重する
施術を受けて、劇的に何かが変わらなければいけない。または、パッと劇的に変わりたい。
そう思われるかもしれません。そのお気持ち、よーくわかります。けれど、身体の調律(リセット)が起きたとき、その変化があまりに自然すぎて、すぐには気づかないこともあります。
伸び切っていた弦を急激に締めれば切れてしまうように、神経の調律も、ゆっくりと、その人の身体が受け入れられる速さで行われるのが一番自然だと考えます。
たとえば、
◯ 帰り道の車のハンドルを握る手の力が、いつもよりほんの少し抜けていること。
◯ 夕飯を食べているとき、ふと「美味しいな」と感じる心の隙間が生まれていること。
◯ 夜、布団に入ったときに、明日の不安ではなく、今の呼吸に意識が向いていること。
◯ なんだかよくわからないけれど、今日はぐっすり眠れそう。と感じたこと。
◯ 劇的な変化はないけれど、なんとなく自分を責める気持ちが静まった。とか…
「身体からの返信」を楽しみに待つ
そんな、かすかな、静かな変化こそが、大切な一歩。
「変化がない」と感じる時間さえも、あなたの内側では再起動(リブート)のための準備が着々と進んでいます。日常の中に溶け込んでしまうほど「しっくりくる」変化こそが、神経系が整い始めたサインです。
一方で、「時間がかかる」と言われることに、もどかしさを感じる方もいらっしゃるでしょう。
私たちはつい、ボタン一つで解決するような速さを求めてしまいます。でも、拗ねてしまった身体と心が仲直りするには、言葉を交わすような丁寧なプロセスが必要です。
私は「時間がかかります」と突き放したいわけではありません。
ただ、あなたの身体が無理なく、リバウンドなく、新しい自分に馴染んでいくための「最速のステップ」を一緒に歩みたいのです。
「今日は何も変わらなかったな」そう思って帰った翌朝、ふと「あ、世界が少し明るいかも」と気づく。時間差で届く身体からの返信を、楽しみに待ってみませんか。
身体と私が寄り添い、再び動き出すために
身体を整え、神経の混線を取り除く。すると、独りぼっちだと感じていた心に、ふっと隙間が生まれます。
拗ねていた身体と主がお互いに耳を澄ませ始め、その静寂の中で、ようやく「和解する」準備が整うのだと思います。
アクティベータ・メソッドによる微細な調整が、あなたの身体の「スイッチ」を入れ直し、深い呼吸を取り戻すよう促します。それは、止まっていた時計の針が再び動き出すような、ささやかな再起動。
「今日はなんだか、自分が自分の中にしっかり居る気がする」
私も一人の人間として、波にのまれ揺らぎます。だからこそ、理屈やハウツーを押し付けるのではなく、まずは絡まった糸を一緒に解いていくような感覚でいたいです。
調律によって身体のノイズが静まれば、あなたはもっと楽に、もっとあなたらしい『主権』を取り戻す。私はあなたの身体と心が再び手をつなぐための「調律」を、その『楽になれる準備』を整えるところ、富士宮のこの静かな場所で、心を込めてお手伝いします。


