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痛みや苦しみを避けるのではなく「有効に」使う

痛みや苦しみは辛いものです。不調を感じたとき、私たちは「早くこの痛みを取り去りたい」と、不快な症状を「敵」のようについ追い払いたくなってしまいます。
けれど、身体面でも心理面においても決して敵ではなく、あなたを守るためのサインなのです。いまの方向は違うよと教えてくれていて、そこに自分自身が気がつき軌道修正することで、本来の道へ戻ることができると思います。視点を少し変えてみませんか。

外側の情報で、内側の感覚を麻痺させない 

いろんな情報が便利に受け取れるようになった現代は、痛みや苦しさから逃れるためにTVやインターネットの世界に身を委ねることも多いと思います。もちろん、ひと息つくための娯楽は大切です。
一息つくだけのつもりが、浸かりすぎるといつの間にか時間だけが過ぎ去り、自分の内側の感覚がどんどん麻痺してしまいます。情報の海に気持ちがざわつくこともあったり、どれが自分のリアルなのかわからなくなることはありませんか。

それを解消するには、意識的に身体を動かし観察することです。

「筋トレ」ではなく、自分を知るための「実験」

痛い、辛いっていっているのに?という声も聞こえてきますが、ここで言う「動かす」とは、単なる筋力トレーニングや回数をこなす運動ではありません。運動の種類もなんでもいいです。ガツガツではなく、ゆっくりでいいです。

例えば、ただひとりで歩く時、足の裏が地面に触れる感触、足の運びや腕の振り、左右の差、呼吸などを丁寧に観察します。
そこから少しだけ変化を加えてみる。「スピードを変えたら、どんな感覚になるだろう」、「肩の力を緩めたら腰はどんな感じだろう」

小さな動きから始まる、身体との「対話」

動くことができない時は、ゆっくり呼吸をするだけでもOK。全身がどのように動いているのかを観察します。その様子を観察してから、澱んでいるところ緊張しているところなどを見つけて、それを解消するような意識でゆっくり呼吸する。胸を広げるだけの呼吸からお腹や背中を動かすような呼吸を試してみるとか。

アクションを起こした時の身体の反応をまた観察して次に繋げていく。こうした微細な「実験」を繰り返すと、全身に血が巡り、呼吸が深まり、眠っていた感覚が鮮明に目覚めてきます。上半身がつらかったら下半身を、足や腰が痛ければ上半身を使って行います。

大きな運動ではなく、小さな動きでもいいです。アクションを起こした時の身体の反応をキャッチし、それを次の動きに繋げていく。この丁寧なやり取りこそが、身体との信頼関係を築くための「対話」そのものなのです。 運動でしょ?と筋力つければいいんでしょ。とは、異なることがお分かりいただけますでしょうか。

限界に達する前に、サインに耳を傾ける

もし、痛みや苦しみを見てみぬふりをして無理やり走り続けたらどうなるでしょうか。心も身体も疲弊し、神経の働きは鈍っていきます。だんだんと痛みや苦しみを正常に感じられなくなって、鈍感になって限界まで気づけない人もいるし、過敏になって不安が強くなる人もいます。誤魔化しが効かなくなるほど、痛みや苦しみが募る前に、ご自身でそのサインに向き合うことが大切です。

脳と身体を「つなぎ直す」ということ

私が大切にしているカイロプラクティックというアプローチは、「施術者が治してあげる」という受け身のものではありません。それは、受け手が自らの身体感覚を目覚めさせる、鮮明にするため、脳と身体を再びつなぎ直す(再統合する)ためのプロセスのひとつになったら良いなと思っています。

身体に触れられることで、日常の不自然なパターンで硬くなった筋や筋膜、関節の「制限」が明らかになります。「あぁ、私はこんなに緊張していたんだな」それを受け入れ、解放へと進むよう委ねていく。身体がバランスを取ることと同時に理性や執着をふっと手放していく。

これは人間関係、または自分自身との関係にまで波及していくのではないかと思います。

不調を「嫌な出来事」で終わらせないために 

痛みや苦しみといった不調を「嫌な出来事」で終わらせるのではなく、身体の使い方、思考のクセ、生活習慣を修正するきっかけと捉えてみてください。

「なぜ不調を繰り返してしまうのか?」に気づき、軌道修正するための材料として、痛みというサインを使いこなしていく。そうすることで、痛みや苦しみを敵視することなく、穏やかに通過していけるようになるのではないでしょうか。そのプロセスの先に、無理のない「自然体」があるのではないかと私は思います。

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