ハーブは生命力が強いものが多く、すぐに生い茂って風通しが悪くなったり、
株元まで陽が入らないことで新しい枝がひょろひょろしたりします。
そのために剪定をして、株が健康に育ちやすい環境にします。
また、枝の先端の芽を摘む 摘心(てきしん) を行うと枝数が増えてこんもりとした株姿になります。
その時の剪定した枝を使って株を増やすことができます。(挿し木/芽)
挿し木に適した時期は、その植物が一番生長する 生育期の頃。
この時期に行うことで、挿し木する枝は発根しやすく
枝を切られた植物の回復も早いのではないかと思います。
また、ハーブには冬の寒さに耐えられないものもあります。
秋に挿木をして株をある程度コンパクトにしておくと、冬は軒下や室内で管理できます。
挿し木には、剪定した枝(新芽)を水に挿した状態で置いておくのと、
水に数時間つけたら土に挿す方法があります。
【水挿し】
切り取った枝を水につけて発根させる挿し木の方法の1つです。
挿し木する前段階として植物を発根させるためや、インテリアとして飾るために行われます。
1. 水を入れたグラスやコップに挿し穂を挿しておく
2. 発根するのをまつ
とても簡単です。水を清潔に保つことがポイントです。
十分に発根したら、鉢や庭に植え替えられますが、水挿しによって生えた根は
通常の挿し木に比べて吸水力が弱いので、植え替えてから1週間ほどは水やりに注意が必要です。
【土挿し】
1. 若い枝を7〜10cm切り取って、先端の成長点をカット、水に浸かる下の葉を取り除く
2. 葉は1~3枚ほどを残し、葉っぱを少し切り取り水分の蒸散を防ぎます
3. 切り口を斜めに切り取って、水が上がりやすいようにします
4. 1~2時間ほど水に切り口をつけておく
5. 清潔な土をポットに入れ割りばしや指で土に穴を掘っておき、挿し穂を挿す
6. 水やりをして土と枝を密着させ、手で土を押し固める
7. 風通しがよく、半日陰で2〜3週間ほど発根するのを待つ
8. 根本を優しく掴んで根が張っていることが確認できたら、一回り大きな鉢や土、プランターに植え替えて苗として育てる
挿し木目は、一度覚えてしまえばどんな植物にも利用できる増やし方です。
簡単にできるので、初心者の方でも安心ですよ。
多湿で15~25度あたりの気温の頃が成功する1番のポイントです。
○挿し木におすすめハーブ
ラベンダー、ローズマリー、タイム、セージ、ミント、ゼラニウム、アロマティカスなど。
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